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2010.09.07

EOS7Dでミニバスケットボールを撮影する(その2)

さて、前回はミニバスケット撮影におけるEOS7Dの感度について書きましたが、今回は40Dと比較したAF性能について書くことにします。

まずミニバスケットの撮影できる場所は大きく3つあるといえます。
(1)応援席から応援しながら
(2)体育館2階から見下ろす形で
(3)ゴール下

やはり手軽なのは(1)の応援席です。ビデオ撮影をされているご父兄も多くカメラを出しても違和感ありません。自チームのゴールが応援席の正面の後半は相手コートから向かってくる表情を押さえることができますが、前半は敵側のゴールに向かっていってしまうので背中を見る時間が長くなります。基本的には横から撮っているイメージです

次に(2)の2階席からですが、私はあまり試したことがありませんが、コート縦方向の移動が比較的自由度があること、シュートをした選手の視線に近いことにメリットがありそうです。ただし上から撮るとゴールに向かった選手の表情を正面から抑えられる反面、上からの俯瞰で足が短く写ってしまうデメリットもあるかな?

そして最後の(3)ゴール下です。私は可能な限りここから撮ります。会場によってはスペースがなかったりしますが、ゴールに向かってくる選手の表情を一番とらえるチャンスがあると考えています。アングルはできるだけ低く、床からなるべく低い位置でスピード感とスタイルがきれいに写るようにと考えています。

さて前置きが長くなりましたが、AFの話、それも私が普段使っている撮影ポイント(3)についての40Dで感じた難しい点として下記があげられます

(A)前後方向に奥行きがあるので、距離の変化が大きくピントが合わせにくい
(B)連写でピントが外れていく、ピントが抜ける
(C)狙いと違うところにピントが合ってしまう
(D)開いた出入り口の外が明るく、その部分と選手が重なると逆光になり
   明るい部分にピンが来て後ピンになる、また露出が大アンダーになる。

まずAFの仕組み上、暗いところ、コントラストが低い場所ではAFが効きづらいので、前記しましたが体育館はAF撮影には大変厳しい環境だと言えます。
そこでAFがだめならマニュアルでと考え、以前何度か試してみましたが、ミニバスの速さと望遠レンズと私の腕の組み合わせでは全くピントが合わず、結果「無理」ということがわかりました。

そこでやはりAFに頼らざる得ません。AFの賢さ、素早さに写真の出来が依存することになります。

さて、ミニバスケットでよくある撮影シーンでは敵側のゴール下から見方のゴール前までガードがドリブルで持ち込むシーンです。奥の方から近づく選手にまず素早くピントを合わせて、連写で近づいてくる選手を捕らえます。このときいかに最初にピントを素早く合わすか、近づいてくる選手にピントを合わせ続けられるかが肝になります。

40Dで撮影していたときは基本的にはAIサーボモードで測距離モードは「自動選択」か9点あるうちの縦位置での中央上部(選手の顔に来る位置)の「1点選択」で追っていました。
(40Dの測離AFフレーム↓)
40001
kissDNから乗り換えた時にはAFの進化に感動したものですが40Dを使い込んでいくうちに下記の不満が出てきたのです。
(1)暗い環境でピンガ合うまでの一瞬の遅れ
(2)一度ピンを多くはずすと迷って戻るまで時間がかかる
(3)選手を捕らえながらも近づいてくる間にピンガ外れていく

このような事象に対処としては特に有効な手段があるわけでもなく、数を撮影していいのが来るのを願うぐらいしかありませんでした。

そこで7Dの登場です
実は買うまで知らなかったのですが、ミニバス撮影に有効な細かいAF設定があるのです。AF測離は9点から19点に倍増しています
041allcross19

さらに細かいAF設定ができるようになっています(これは嬉しい誤算)

■細かい設定その1
AIサーボ時の距離測定点選択が「距離中心優先」か「距離連続性優先」かが選べます。つまり後者にすると一度補足した被写体を常に追い続け、ディフェンスなど急に前を横切る選手にAFが惑わされません

■細かい設定その2
AIサーボ時の被写体追従敏感度が「速い+++遅い」と5段階選べ、これを遅めに設定することで背景にピントが抜けて迷ってしまうことを防ぐことが出来ます。

■ゾーンAFフレーム
さらに7Dの測離は19点のAFフレームを持ち、そのなかの指定エリアを大まかに指定し、その中で測離する「ゾーン指定」があります。5つの測距ゾーンに分けてピント合わせを行うため。構図を優先しつつ、被写体捕捉の確実性も確保したい時に有効。まさに動きのあるミニバス撮影にうってつけの新兵器になります。

(↓EOS7Dのゾーンモードの例)

041af_zone
また、縦のアングルでは縦での中央上、横のアングルでは中央と、アングルの縦横をカメラが検知し、それぞれ別のエリアを設定しておけます。つまり縦位置でシュートを打つ選手の顔を狙い、次の瞬間横位置に変え応援席を中央のAFフレームで捕らえることがシームレスに出来るのです!
ここで素晴らしいのが19点の測離フレームを撮影しながら細かく設定できるほどミニバスの試合の流れは遅くありません、そこで撮影意図をおおまかにゾーンで設定し、どこに選手やボールが飛び込んでくるか予想して撮影するのに「ゾーン指定」がものすごく楽で、かつ気持ちのいいくらい焦点が合うのです!!

以上の進化の結果、じゃあ7DのAFはどうなのか?
結果から言うと、40Dと比較して笑っちゃうぐらい思うようにピンが来ます
まず一枚目のピンが素早くビタッと一発で合います。そのまま押し続けての連写もフレームに収まっている選手にばっちり追従していきます。す・・・すばらしい。触って一分でその違いがはっきりわかります。

このAFの精度向上、ゾーン指定、細かいAF設定のおかげです。40Dのように打つ手がないのと比べると解決策が用意され、我々ユーザは考えたり工夫する楽しみが増えました。

これが3年の技術の進化か、それともEOS二桁シリーズから一桁シリーズとの差か、あるいはその両方なのか?、なんだか提灯記事のようになってしまいましたがミニバス撮影の難しさを数年に渡って悩んでいた私にとっては決して大げさではない衝撃の事実でした。

もしも40Dユーザーで、来年度もミニバスの撮影を続ける方が迷っていらっしゃったら、すぐに7Dを試されてみることをお勧めします。まるで腕が上がったかのように思った画面が切り出せます。あまりの確率の良さに持っているノートパソコン(Macbook)のHDD容量が心配です。

今週末、小気味よく試合と練習を撮影したら2日で2500枚の撮影をしていました・・

次回は連写性能について記載します

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コメント

2日で2,500枚ですか…
HDDがいくらあっても足りないですね。

EOS Kiss DN、EOS40D と だんだん遅れながら たにたにさんに追随してきましたが、今回だけは、ブッちぎられたような気がします(笑)。でも、もう1年半くらい経ったら「やっと、たにたにさんに追い付きました」なんて言ってるかな?

投稿: ひろぼう | 2010.09.06 23:44

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