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2009.08.13

歩くという意味・・・徒歩で小田原に行ってみた(その4)

小田原城に着き、そそくさと記念撮影を終えた後、まっすぐに小田原駅に向かった
今回はスーパー銭湯「万葉の湯」に漬かって汗を流して帰ろうという魂胆で着替えを持ってきていた。普段ならお風呂に2400円も払わないのだけれど、今回は達成した自分へのご褒美として事前に「温泉」と「美味しいご飯」を考えていたのだ。

しかし、予定とは違ってくるぶしの前側の痛みは予定外だった。
普通ならアイシングが必要なのに温泉で暖めていいの?(だめだ)
でも汗を流したい気持ちもあるので、動かない思考回路で判断が付かないまま入店した。前にも書いたがCW-Xのタイツ、坊主、そして純血した眼のお一人様・・・
受付の人の目が泳いだように見えたのは気のせいだろうか・・・

とにかくなんだかんだで入店し、更衣室で汗と排ガスまみれの体にレンタルの浴衣をまとい、お風呂にはいるところまでたどりついた。脱衣所で浴衣を脱いで洗い場に向かう。普通なら体を洗うのだけれど、最初にやったのが冷水で脚にシャワーを浴びせることだ。右足はマメがつぶれていたけれど不思議にしみない・・・
風呂場は日曜の正午ということもありまばら、数人しかいない。まして横浜から徒歩出来たのはたぶん僕だけだろう(爆)風呂に浸かると・・・「はああああ・・・」というお決まりの声が・・・出ない

あまりの疲労に言葉も出ないのだ
その上、脚は冷やさなければいけないと頭で考えてしまい、風呂に入りながら脚は湯から出すというなんともアクロバチックな腹筋に効くポーズでの入浴、周囲の人はどう思っただろうか・・・

そんな変則な入浴と水風呂による膝下の冷却を数度繰り返し、時間にして40分ぐらいで万葉の湯を退散した。ご飯を食べるところもあったのだけれども今ひとつ美味しそうに見えなかったので、駅前のどこかのお店に行くことにしたのだ。加えてiPhoneのバッテリーが残り5%を切り死に体になった。こうなるだろうと予備にエネループを持ってきていたのだが、朝のバタバタでケーブルを間違えた物を持ってきてしまい、バッテリーは有るけど充電できないというなんとも情けない状況だった。これも駅前のお店でUSB→iPhoneのケーブルを買って充電してしまおうというのもあった。痛い脚をひきずり駅前で電気屋さんを探したところ、見あたらない。結局東海道線の中で完全なバッテリー切れになってしまった。美味しそうなお店もなんとなく入りずらく電車で駅弁にすることにした。

Img_0493 そしで乗車、残り3%のiPhoneで撮影したご褒美の鯛飯とスーパードライ

電車は行くときから決めていたグリーン車、右側の海沿いに座席を確保して小田原駅を出発する前から弁当を広げ始めた。食欲があるのかと言えば正直よくわからない、ただ達成した儀式を自分でしたいだけなのかもしれない・・・

箸でご飯を口に入れながら、車窓から風景を見ていると、さっきまで苦しんで歩いている道路が目に入ってくる。

小田原から鴨宮、鴨宮から国府津、国府津から二宮、二宮から大磯、まさにあっという間に過ぎ去っていく。

その風景を見ながら・・・ああ、この辺では痛む脚を揉んでいたっけ。ああ、この吉野家の自販機でスポーツドリンクを買ったな、まだ相当遠いような気がして途方に暮れていたな・・・。ああ国府津か、この先まだまだあるのに希望に満ちていたな・・・

そんな風に、言葉が大きすぎるかもしれないけど、その時はこう思ったのです。僕が死んで、空に漂って人生を回想しているような、そんな錯覚を覚えたんです。

その理由として東海道線が道路より高いところを走っているため俯瞰した視野になっていたことも影響があるだろう。ただ先行き不安な中、体力・精神的に追い詰められてその場の苦しみだけしか頭にない数時間前の自分を、急速な巻き戻しのスピードで目にしたことが原因かもしれない。

そこで感じた気持ちがこうだ。生きていく中でなんとか頑張って、もがき苦しんでいるのは終わりが見えないからだ。見えてしまえば諦めたり投げ出したりしてしまっているだろう。今、自分が悩んだり、苦しんだりしている自分を自分が人生の終わりを迎えた瞬間に今日のように「あのときは苦しんでたけど、その後は報われるんだな」とか「あのときは調子に乗っていたけどこのあとガタンと落ちるんだけどね」って感じているのかな・・・そんな気持ちになった

そして明日からまた頑張っていくしかないな、そんな達観した気持ちになった

この気持ちがもてたことだけでも、今回の無謀なチャレンジをやったかいがあったな・・・揺れる車窓で流れる景色と2本買って乗り込んだビールが足らず、グリーンアテンダントが販売している追加ビールの合計三本が繰り出す心地よい酔いから横浜で危うく下り損ねるバタバタなどカワイイ愛嬌にしか思えない旅だ。

振り返れば、いい旅をした。でも一日に50kmは少しやりすぎた、もう一日に歩ける距離を伸ばしていくことに喜びを感じることは止めにしようと思った夏休みの一日でした。

Img_0495 お土産は左足裏側の大きなマメw

家に帰って水を抜いて乾かしたら翌日には直りました。

Img_0496 右足はばっちり潰れましたがすぐに新しい皮が出来ました。(汚いって・・・)

帰宅した夜、体からじっとりと汗が流れ続けていました。普段では無いことです。体がまだ運動を続けていると錯覚したのかもしれません、肌の調子はものすごく良くなっています。運動って大事なんだなって再認識です。

Img_0498 そして腫れた左足首、しっかり赤いですw

そうそう、出発前に計った体重は76.4kgだったのが温泉で量ったら73.4kgでした。(すぐ戻ったけどw)

4回にわたってお送りした夏休みの冒険、長文にお付き合いいただきありがとうございました m(_ _)m

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