歩くという意味・・・徒歩で小田原に行ってみた(その1)
昨年の4月、会社での身体検査で僕はこう言われた。「貴方は糖尿病です、このままいくと非常に深刻な事態になります」と。血糖値が高い上、血圧、コレステロールも高い死の三重奏だ
もっとも、そんなこと当人が知らなかったわけではない。だんだん悪くなっていくのをただ静観していたのだから。
仕事が忙しいとか、時間がないとか、まだ大丈夫だろうといろいろな理由をつけて変わろうとしなかった。醜い突き出た腹も恰幅だと自分に言い聞かせてごまかし続けていただけだった。
まあ、医者に脅かされて目が覚めたというのがきっかけだけれども、最初に手をつけたのは食事制限、つまり毎日のカロリーコントロールだ
1780kcal、つまり一日80kcalを1単位とする食品を22単位バランスよく食べる手法だ。担当の栄養士さんが若い女医さんだったのが良かったのか、僕の体重は急激に減少していく。でも、どこでも聞く話だけれど一気に落ちるのは最初だけで数ヶ月すると体重のグラフは横ばいになる。
ここが頑張りどころだと頭ではわかっているが体重計に乗る度に結果と我慢がかみ合わないジレンマ
そんなとき、いろいろ自分なりに本を読んだりしていく中で歩くことを始めた。
医者からは急激な運動は血糖値をあげるのでまずは食事制限と言われていたのだけれども、少しならと勝手に始めてしまう暴走患者だった(笑)
まずはNikeのシューズを買った、次にipodでNike+を導入して毎日の記録をとりだした。そして初めてすぐにNike+ Human Raceでバーチャルレースで10kmを完走(歩)することを目指し始めた。
Nike+1000kmのお祝いをもらう頃にはすっかり歩くことが習慣になっていた。
そうするとだんだんいろいろ考えるようになる。いつもの遊歩道は片道500m、キリがいいのといつでも家に戻れる僕のホームコースだが、単調でだんだん飽きてくる。「どこか遠くに行ってみたいな・・・」そう考えるのはごく自然なことだ。学生の頃はバイクを駆って週末には早朝から西へよく走りに行ったっけ
まず手始めに片道13kmに”みなとみらい”を往復した。その満足自分がさめないうちに土踏まずの激痛という返礼をきっちり受け、自分のダメさ加減を痛感したっけ。
でも懲りずに江ノ島(26km)や皇居(43km)とだんだん距離を伸ばしてきた。
そろそろ距離を伸ばして、もしも行けるならばウルトラマラソンの距離100kmに近づけないかな、そんな夢を漠然と持ち始めていた
つづく
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