再び空の上から
早朝の羽田空港16RをB747が離陸する
なんだかジャンボに搭乗するのがものすごく久しぶりなような気がする
このところ短い滑走路の空港に行く機会が多かったせいだろう。
やはりエンジンが4発あると安心感があってゆったりとしている。気のせいかもしれないんだろうけどね
まして今回は一世代前のグラスコクピットではないB−747なので、乗務員が3人で運行してくださる、このご時世にはなんとも贅沢なフライトだ
私見だけれどもB747、もはや面白みはないが円熟という言葉が一番あてはまる機体だ
大きい機体はゆったりとした乗り味に繋がり、気流の影響も小型機に比べずっと少ない。
乗せてもらう立場から言わせていただくと、座席のレイアウトも比較的ゆったりしているので最もリラックス出来る機種と言える
空は薄い霞がかかって初夏の空気を感じる。富士は山頂に少しだけ雪を残しているが黒々とした地肌が季節を感じさせる。遠く日本アルプスが雪を被っているのがかすかに見えるが、霞のせいではっきりとはしない。
眼下には住宅の密集している市街地、山々を浸食している無数のゴルフ場が次から次へと流れていく
ふと眼下に沖合の飛行場が目に入る。関空にしては時間的に早い。ここは紀伊半島の手前、もしかすると中部国際空港の建設途中の姿か?家に帰って調べるとする。欲を言えば、機内でもWEBにアクセスできる方が便利なのは確かだけれど、今の世の中、携帯やPHSの普及でどこにいても呼び出されるひも付き人生を送っていると、どこからも呼び出されることのない機上の一時間がものすごく贅沢でゆったりしているのか痛感してしまう。
だからこれはこれで良いのかもしれない・・・